映像と日常と~estwald2002のブログ

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映画「オーシャンズ11」感想

  • 2001年、アメリ
  • 監督:スティーブン・ソダーバーグ
  • 主な出演:ジョージ・クルーニーブラッド・ピットジュリア・ロバーツマット・デイモンアンディ・ガルシアエリオット・グールド、他

  • あらすじ:
    凄腕の泥棒かつ詐欺師で、骨董品を盗んだ罪で服役していたダニー・オーシャンは、4年の刑期を終えて仮釈放された。ダニーはさっそく昔の仲間のイカサマポーカー師ラスティと落ちあい、ラスベガスの三大カジノの金が集まる警備厳重な巨大金庫を狙う計画を立てる。二人は、金庫の持ち主である冷酷なホテル王ベネディクトに恨みを持つ元カジノ経営主ルーベンから資金援助を取り付け、次々と仲間を集める。手癖の悪いディーラーのフランク、爆弾魔のバシャー、機械操作に強いモロイ兄弟、優秀な電気エンジニアのリヴィングストン、見事な曲芸師のイエン、胃潰瘍持ちの往年の詐欺師ソール、伝説的な泥棒を父に持つ名スリ師ライナス。彼らはボクシング世界タイトルマッチが行われる土曜日の夜に、1億6000万ドルの現金を狙ってハイリスク・ハイリターンの仕事に向かう…!

  • 感想:
    この映画はフランク・シナトラ主演「オーシャンと11人の仲間」(1969年)のリメイクだそうだが、そちらは見る手段がないのでこの映画だけの評価をすると、痛快なクライム・アクション映画である。ストーリーは単純明快でどんでん返しもあり、かつ人も死なないので、難しく考えずに豪華キャストを見て楽しむのに合っている。(ソダーバーグ監督もインタビューで「これは観客が2時間を楽しく過ごすためだけに作られた映画だよ。映画館を出るころには、みんな映画のことなんてさっと忘れて『これから、なに食べる?』なんて会話を交わすような、ね(笑)」と語っている。) 決行の日が近づくにつれ、小さなトラブルが次々と起こるが、彼らは見事それらを克服していく。特に、ベネディクトの愛人となっていたダニーの元妻のテスについて、「あんた、この計画は元嫁さんと縒りを戻したいのが目的じゃないか?」と仲間たちが疑い、一時ダニーがチームから外されるが、それすら計画の内だったというのが面白かった。唯一不満な点といえば、そのテスがダニーに離婚届を送るほど彼に愛想を尽かせていたというのに、ダニーが「金を払うからテスを返せ」と言ったのに対しベネディクトが了承したのを監視カメラの映像で見てコロッと心変わりするところだった。ラストでは、テスは結婚指輪をつけてまでダニーの出所を待っている。彼女のキャラクター作りはちょっと安易すぎやしないだろうか。

    最後はダニー、テス、ラスティの乗ったクルマをベネディクトの用心棒らのクルマが尾行するところで終わっている。軽い余韻を感じさせるエンディングであった。

    この作品のヒットにより、ほぼ同じメンツが出演する続編「オーシャンズ12」(2004年)、「オーシャンズ13」(2007年)、そしてスピンオフとして「オーシャンズ8」(2018年)が製作された。


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