映像と日常と~estwald2002のブログ

主に映像作品の感想文を書いていきます

被爆2世になった、その最初の8月6日

昨年、広島高裁が「黒い雨」訴訟において原告の訴えを全面的に認め、当時の菅首相らが最高裁への上告を断念したことで、「黒い雨を浴びたにもかかわらず被爆者として認められていなかった」人たちが被爆者健康手帳をもらえるようになった。
僕の母は、原告団のひとりであった。昨年秋だったかに早々に手帳を受け取り、今は穏やかな気持ちでいるようだ。

そもそも僕は、母が黒い雨を3歳の時に浴びていたことや、古い認定区域内にいた伯母は被爆者健康手帳をもらえたのに、川ひとつ隔てた区域外にいた母や(既に亡くなっているが)祖母や叔母はもらえなかった、という事実を聞かされておらず、90年代から祖父らが集まって勉強会を開きそれが提訴へつながっていったということも最近知った。
未だに被爆2世という実感はあまりない。持病はあるが別の要因や生活習慣病だし。
父方の肉親を原爆で亡くしているので、その意味での「広島人」という意識はあったものの、そこまで自分が原爆に直接関わっているとは思いもしなかった。

明日は8月6日、広島原爆の日である。
亡くなった方々や傷ついた方々に静かに祈りを捧げたい。
今日の昼間みたいな豪雨でも降らない限り、朝から平和公園へ行って慰霊碑を巡ったりしたいと思っている。

2019年8月6日の6時頃の空